「座る」ということにも柔軟 ①明治「文明開化」の時代

片付けの伝道師
安東英子先生認定
美しい暮らしの空間アドバイザー
小野 美和子
安東流
本物のお片付けをご一緒に

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和洋折衷、八百万の神(やおよろずのかみ)…。
むかしから日本人には、外国文化を自国の文化に融合させる柔軟性があります。

今回からユカ座式とイス座式の共存について、歴史をもとにお伝えします。

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座るのは、イスかユカか

明治時代から大正、昭和、平成から令和の時代に至るまで、日本人の生活はその都度変化を遂げてきました。

座るという生活の一部に対してもそうです。

大正初期の日本では、国家レベルで「ユカに座る生活をイスに座る生活に改めよ」という方針が打ち出されていました。

しかし現在わたしたちの生活は、イス座式とユカ座式が共存しています。

住む家の広さや家具を選ぶ制約もありますが、それらはお片付けによって改善できる部分でもあります。

そして畳・フローリング等による床の条件、さらに年齢など身体的条件によっても選び分けています。

安東先生のYouTube【Before/After】林さん宅リフォーム④では
年配のお母様に、ゆったりとした椅子。

【和室の劇的Before/After】エッ! ?と驚くほど大変身した和室。日当たりがいい部屋なのに物が多くて窓までたどり着けなかったのですが、とても明るい寝室になりました。

こちらのお宅では、ソファに座り、広々としたリビングでくつろぐことができます。

【before/afteリビング劇的大変身!】3DKのマンション。リビングが大変身です!今回で4回目ラストです。過去の動画は概要欄に紹介しています。

日本人独特の座り方

明治16年11月、東京の麴町区山下町( 現在の千代田区内幸町1丁目 )に建てられた鹿鳴館は、文明開化の象徴的存在でした。

華族や内外の高官たちの社交場として、夜会や舞踏会が繰り広げられる、一般庶民には手の届かない夢の世界でした。

鹿鳴館の舞踏会

しかし、それは表向きのお話です。

当時舞踏会で踊れる女性が男性に比べて少なかったため、実際は一般庶民も参加。

それは訓練を受けて動員された芸妓さんたちでした。

フランスの風刺画家、ジョルジュ・ビゴー(1860~1927)は、明治時代の日本を描いたことで知られています。

ビゴーの風刺画は、芸妓さんが控えの間で休憩をとっている場面ですが、お行儀がよくありません。

慣れない洋服を着て、右側の女性は足が疲れているようです。

左の女性はヤンキー座り( 俗称。日本では、この座法を特定する固有の名称がない )で、キセル煙草をふかしています。
これが日本人独特の座り方。

時代に関わらずヤンキー座りをするのは、ほぼアジア人だけで欧米では見られません。

フランス人のビゴーは、この風刺画に日本人独特の座り方と鹿鳴館の現実を記しました。

ヤンキー座りは、日本人の体格の変化や体力の向上とともに少なくなりましたが、昔は駅のホームやバスの停留所で乗り物を待つ間、ヤンキー座りでしゃがみ込んでいる人が、よく見受けられたそうです。

住宅も和洋折衷

明治初期、上流階級を中心として洋風の生活様式が取り入れられました。

さらに明治中期になると、中流階級のあいだでも住宅に洋室を取り入れるなど、いわゆる“和洋折衷住宅”が普及していきます。

しかしこの頃は、洋式なのは外向きばかりで、家での生活は和式。

家へ帰れば和服に着替え、畳の上でくつろぐ生活でした。

二重生活に異を唱える

ところが、こんな使い分けは二重生活であり、けしからんということで、お堅い方々を中心に、大正時代初期「住宅改善に関する六大鋼領(ろくだいこうりょう)」が決定されます。

この第一項に「ユカに座る生活をイスに座る生活に改めよ」との方針が。
次回は大正時代以降の“座る”生活についてお伝えいたします。

さいごまで読んで頂いてありがとうございます。

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