【実例】建具を修理しました。お化け屋敷みたいでも大丈夫!

片付けの伝道師
安東英子先生認定
美しい暮らしの空間アドバイザー
小野 美和子
安東流
本物のお片付けをご一緒に

◎活動地域
大阪府 京都府 奈良県
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お片付けが終わり、4畳半の和室を自分で修繕しています。

今回は、建具の修理。
入口の戸、押入れのふすまの張替え作業をお伝えします。

① 入口の戸,張り替え作業

Before

部屋の入り口です。
ふすま紙が貼られていますが、傷みと汚れが目立ちます。

① 取っ手部分を外し、既存の紙をめくって取り除きます。

少しくらい紙が残っても大丈夫。

Before-2

② 今回はここに壁紙を貼ります。
うすい紙なので、建具にも使いやすいです。

普通にふすま紙でも良いのですが、こっちだと汚れた時にふき取れるので、自分で補修する時はこちらを使っています。

お手頃価格
の壁紙

③ 完成です。

After

作業のポイント

水で糊を戻すタイプの壁紙の場合は、水をたっぷりしみこませると、作業がしやすいです。

はしの部分に定規を当て、カッターナイフで切って、余分な壁紙を取り除きます。
カッターナイフはよく切れる刃を使えば、失敗が少ないです。

枠に糊がつくので、しっかり水拭きしましょう。

もしくは、先にマスキングテープを枠に貼っておいて、作業の終わりにはがせば、糊をふき取る必要がなくなります。

子供が怖がった家

ある時、家に遊びに来た子供から「この家、こわい」と言われたことがあります。

古い家は、どうしても暗い印象になります。

それまで古いからと諦めていましたが、失敗してもいいと思って、自分のできる事から始めてみました。

子供は正直に思ったことを言ってくれて、一緒にいると面白いです。

「この家って汚いね」と、幼い子供は見たままを口にすることが。「片付けよう」と、特に義実家へはなかなか言いにくいものです。

② 本ぶすまの修理

ふすまは倉庫に眠っていました。

この部屋で
過去になにが⁉

お化け屋敷に即戦力で 雇ってもらえそうなクオリティです。

下のふすまなんか、運ぶときにちょっと手が触れただけで、裏側がゴソッと破けました。

指でプスッとやってみたら、貫通してしまいました。

中ほどに貼られた白い紙は、破けたところに、誰かがそこにだけ壁紙をべたっと貼りました。

戸袋のふすまの引き手は、左側に一つしかありません。

戸袋右のふすまは、直接紙を破り、そこをつかんで開け閉めするという、粗削りなやり方です。

劣化した裏側

《 材料 》

  • 戸袋用の引手/一組
  • 裏ばりふすま紙 ( ふすま補修紙の上から貼る )/3枚
  • ふすま補修紙 ( 劣化が激しいので、裏前面をこれで補強する )/3枚
  • 障子用のり ( 裏張りふすま紙と、茶ちり紙の貼り付けに必要 )/1本
  • 茶ちり紙 ( 表に貼り、既存のふすま紙の柄が透けないようにする )/1袋
  • 表用ふすま紙 ( 今回は、戸に使った壁紙と同じものを使用 )

全てホームセンターで購入可能。
ふすまコーナーがあって、そこで全部揃いました。

道具類

《 道具類 》

  • ペンチ ( 主に釘を抜くため )
  • トンカチ ( 枠の取り外しに使用 )
  • カット定規 ( 余分な紙を切り取る、普通の定規でも代用可 )
  • カッターナイフ ( 余分な紙を切り取る )
  • マイナスドライバー ( 枠を外す作業に使用 )
  • なでバケのり用ハケ、スポンジ、マスキングテープはさみ
  • クギ締め
クギ締め

これが道具のさいごにご紹介した、「クギ締め」です。

クギ締めを
分解したところ

二重構造になっていて、ふすまの引き手を固定する 小さいくぎを打ち付けるのに使います。

これまではマイナスドライバーで代用していたのですが、今回、購入してみました。

買ってよかったです。

これさえあれば、引き手の小さくて打ち込みにくい場所にある釘が、すごくきれいに打ち込めます。

引手釘を打つための道具

横枠を取り外す

これは、本ぶすまなので、横枠(左右の枠)を取り外す作業から始めます。
トンカチでガツンとやれば外れます。

それから天枠(上)と地枠(下)を外します。

裏側からマイナスドライバーで枠とふすまの隙間に、テコを入れる感じでグイっと浮かせ、手で引き抜きます。

枠を外したら、また元に戻すときに困らないよう、上下左右が分かるように印をつけておきます。

ここは注意です。
元通りに枠を付けないと、せっかく張り替えたふすまがスムーズに動きません。

引き手を取り外す

引き手も外します。

取っ手を付けている片方の釘をペンチで抜いたら、その反対側の釘は取っ手ごと引っ張って抜きます。

裏側の紙を貼る

普通なら付いている紙は、はがさず上から貼ればよいのですが、触れただけで紙がばらばらになっていくので、全部はがしてしまうことにしました。

ふすまの裏
裏側
骨組みだけになった

骨組みだけになった裏側に、ふすま補修紙を貼ります。

障子を貼るときに使う糊を、ふすまの木の枠に塗って貼り付けます。


商品の説明がとても親切です。

ふすま補修紙
厚みと強度がある

さらに、裏ばりふすま紙を貼ります。

これを貼れば、普通のふすまに近づくことができます。
こっちはのり付き。

濡らせば糊が戻るのでヨレにないように貼り付けます。

裏ばりふすま紙
見慣れた裏側の紙
ふすまの裏側

表側の紙を貼る

表側には茶ちり紙を貼って、先に貼られた柄などが透けないようにします。

茶ちり紙
おもて側

ふすまの表側に茶ちり紙を貼ったところ。

商品の説明には6枚張るように書いてありましたが、今回はちょっと手を抜いて、3枚で覆っています。

更にその上に、入口の戸に付けたものと同じ壁紙を貼り、枠と取っ手を元通りに付けたら完成です。

Before
After

ふすまの引き手が上下お揃いになりました。
たまたまホームセンターに、お揃いになる引き手が売っていました。

カベと建具の修繕前
カベと建具の修繕後

押入れに収納したもの

建具が修理できたので、押入れにモノを収納しました。

右側はみんなで使うモノ。
左側は祖父の遺品の一部です。

ここは元々祖父の部屋でした。

みんなの物と
祖父の物

今回はふすまの張替え作業の様子をお伝えしました。
ふたりでの作業が推奨されますが、ひとりでも大丈夫でした。

今回の建具修理の材料費は、4千円ほどでした。

さいごまで読んで頂いてありがとうございます。

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ふすま等の建具は、傷んだり汚れたりしやすいものです。
でも、新品に交換しやすい構造になっている面もあります。

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