95歳 祖父の部屋をお片付け*OKがでた(3)

片付けの伝道師
安東英子先生認定
美しい暮らしの空間アドバイザー
小野 美和子
安東流
本物のお片付けをご一緒に

◎活動地域
大阪府 京都府 奈良県
その他 地域はご相談ください
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カメラが趣味だった祖父

祖父の部屋から整理されていない写真が 多数出てきました。
友人たちと出かけた時は、祖父は もっぱらカメラマンだったようです。

お片付けの途中に思わず手を止めて 見てしまいがちな写真ですが、見るだけでおしまいにせず、整理整頓すれば 家族みんなの よりどころになるでしょう。


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祖父の部屋を片付ける(3)

95歳 祖父の部屋を お片付け中です(掲載許可を 頂きました)。
2週間後に老人ホームへの入居が決まり、準備を兼ねたお片付けです。

祖父は 昔から 買い物好きで物が多く、本やDVDの全集ものも多数あります。

今回は分類後、不要となった棚や電化製品を処分します。
処分後、部屋のスペースが空くので 衣類の整理整頓を始めます。

清掃工場へ持って行く

母に取捨選択の確認をしてもらい、棚類は処分することになりました。
いったんガレージに集め、解体して清掃工場まで持って行きます。

第一団 ガレージに集合

この地域では『持ち込みごみ』として、5点につき300円で 不用品が処分できます。
ゴミ袋に入った状態なら5袋で300円、紐でくくった状態なら、5束で300円です。
ルール通り荷造りをして、処分品の点数を確認し、清掃工場へ、持ち込み当日の午前中に 電話予約します。

私が車で持ち込む処分品は、一回につき1000円以内の金額です。

清掃工場へ行く 第一団

処分費用を節約するため解体

【準備】解体する時は、破片が目に入らないように100均の 保護めがねを付けます。
手袋をすれば、思わぬけがを 防ぐことができます。

【作業方法】例えば 四角い引き出しなら 薄い底板を外し、引き出しの角を 硬い地面に叩き付けると、一発でバラバラになります。
底板が外れないようでしたら、引き出しの内側に片足を入れ、もう一方の足で側面の板を蹴り飛ばします。
一枚が外れたら、あとは すぐバラバラになります。
(解体すると処分費用の節約になるため やっていますが、自己流です。解体はご自身の判断で行って下さい。)

【紐くくり作業】解体した板は紐できつく縛ります。ばらけやすいので、更に そこへもう一枚板を押し込み、キンキンに縛った状態にしています。
ゴミ袋へ入るサイズの板も、そのまま入れると袋が破れやすいので、先に紐で縛ります。

【後片付け】解体後のひもくくり作業が終われば、釘や木の破片などが周囲に飛び散っていることが多いため、必ずホウキなどでしっかり そうじをします。

清掃工場へ行く 第二団

ゴミの呼び方?名前?

私の住む地域では 今回 車に乗せて持って行くような、ゴミのことを「荒ごみ」(アラゴミ)と呼んでいます。
テレビでは「荒ごみ」を、神戸の方言として 取り上げられていました。


「必要な物はきれいに収納して、粗大ごみ・燃えないゴミは車に積んで清掃工場まで捨てに行く」

~これを関西弁に変換~

関西

いるもんは ちゃんとなおして、荒ごみは車に積んで
清掃工場まで ほりに行く

また処分へ行く 第三団

軽自動車にそこそこ積める量がまとまったら、清掃工場まで 持って行く作業を繰り返します。
清掃工場は 毎年4月に職員さんの顔ぶれが変わりますが、今は顔なじみになりました。

職員さん

たくさんあるんやったら
直接 取りに行くのもできますよ

おの

一人で片付けてて、ぼちぼち出していってるから 大丈夫です。
また来ます。

と言って、また行きます。

第四団

電動ベットも持って行きましたが、このことは後日 記載します。

第五団

衣類整理も全出しから

部屋に戻り、衣類を整理します。

引き出し収納には 全部衣類が入っています。
部屋のあちらこちらにあった衣類も、洗濯済みのものは この中に集めました。

『見えない場所こそ美しく』という安東先生の言葉どおり、美しい暮らしの空間アドバイザーは、見えない所を 見えるところ以上に考え、掃除・整理整頓を行います。
空間全体の美しさは、見えない所が美しく整ってこそ生まれます。

ということですので、この引き出しの状態を、見て見ぬふりはできません。

もらったけど新品のまま着ていない服、傷んでいようが気に入っている服。
様々な事情の衣類が ひしめいています。
分類し、再び引き出しの中に分かりやすく並べ、それから要不要を母に聞く段取りです。

衣類の全出し

全部出す。
全部出せば ①一目瞭然で整理しやすく ②収納していた場所の掃除もできる ③いったん出すと 整頓がしやすい。よって、一石二鳥どころか一石三鳥!

全出し後、拭き掃除

引き出しケースから衣類を出したら、まずは空になったケースを拭き掃除します。
中身を全部出したあとは、絶好の掃除のチャンスです。

室内の押入れに入っていた衣装ケースですが、結構な汚れ様でした。
この部屋は、表側のバス通り近くに位置するので、排気ガスと思われる灰色の汚れがありました。

引き出しごとに季節や用途を分け、安東流のたたみ方で収納していきます。

今回の作業では、清掃工場へ通い 不用品の処分が進みました。
部屋にスペースができたので、衣類の整理整頓に取り掛かることができます。

処分する衣類とかばん

処分するセーターとかばんを見て…

おの

この カバンは~?


持ったこと ないなあ…

おの

こんな派手な柄のセーター、お爺さんが着てるの 見たことないで。

着たこと、ないもん。

見えない場所こそ美しく。安東流の早くて美しい畳み方です。
ぜひ 実際にお手持ちのシャツなどで練習してみて下さい。

安東流『早くて★美しい畳み方』

さいごまで読んで頂いてありがとうございます。

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    95歳 祖父の部屋をお片付け*OKがでた(3)” への2件のフィードバック

    1. 1回目から楽しみに拝見しています。
      今回はおじいちゃんからOKが出たのと、お母さんもとても協力的でいいなーと思いました。それもアドバイザーさんとしての視点も入って鬼に金棒です!
      私は母をまず施設に入れて(絶対に行かない!と頑張っていましたが、看る私が限界に達していました。その時母94歳)、兄と二人で格闘したことを思い出します。ゴミを捨てると言ってもトラックがないし、実家の車はセダンだしで、結局処分は便利屋さんにお願いしましたが、それでも捨ててもらうもの、取っておくもの、売るもの、など兄弟で分類するのが気が遠くなるほど大変だったことを思い出します。母は捨てられない人だったので、どうしてこんなものを?と絶句するものばかりで、兄と二人でやってもやっても出てくるガラクタに精神を病むんじゃないかと思うくらい大変な思いをしました。必要なものは本当に少しで、施設に持って行くものもたくさんは不要と前もって言われていたし、人が生活する上で要るものは少しでいいんだなとその時思いました。もう少しで終わりますね!すっきりとした気持ちでおじいちゃんも施設に入れますね。暑いので熱中症にはお気をつけください。

      1. コメント下さって、ありがとうございます。嬉しいです。

        ラムママさんのお母さんと同様、祖父も「絶対いきたくない」とゴネていました。
        精神的・体力的に、どちら側も大変だったなと思います。

        女性の場合、家財道具一式を長年、ご自身で持ち続けているケースがほとんどで、どうしても処分品が何倍も多くなりますね。
        節約精神や家族への愛情、自分のささやかな楽しみ…そういった感情が物から感じ取れますが、何事にも永遠はないという辛い現実があります。
        そして子供の世代は、その現実の方と向かい合うことになる。

        ラムママさんのおっしゃる通り、センチメンタルよりも「格闘」という表現がぴったりきますね。
        そしてお兄さんが一緒に戦って下さって良かったなと思います。
        家族それぞれ、ベストでなくともバランスをとって元気に過ごせたらいいかな、と思いました。
        ご経験者からの親切なお言葉、ありがとうございます。

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