美しい暮らしの空間アドバイザー育成セミナーを受講したとき。
合計4日間の日程のうち、前半と後半それぞれ2日間のあいだに、1週間ほどの期間がありました。

その1週間のうちに、家での書類整理を完成させようと、母と作業した時のお話です。

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アドバイザーになりたくて

2021年11月、季節が秋から冬へと移り変わるころ。

美しい暮らしの空間アドバイザー育成セミナーを受講するため、早朝の新幹線で大阪から東京へと向かいました。

安東先生の事務所へ伺うのは、その時がはじめて。

テレビやYouTubeでみた、あの事務所へ実際に行って、あの安東英子先生に直接お会いできるなんて信じられません。

途中、車窓に富士山が出てきも、わたしの気持ちはスルーでした。

実家の片付け

育成セミナーを受講するまでの道のりは、険しいものでした。

わたしは実家暮らしですが、祖父が建てた家なので、祖父が好きなようにする独自ルールがあり、過去に何度も増築と改築を繰り返していました。

大きくなって古くなった家に、所狭しと様々なモノが置かれ、それらは床を侵食し、天井を目指して増え続けていました。

祖父は昭和初期の生まれですが、その年代なら珍しくないタイプだったのかもしれません。

【夫に「捨てたら」というと怒る】から…という理由で、我慢されている方…諦めている方って多いです。そして片付けたくても片付けられなくてストレスが溜まっている方

怒る大島渚

片付けを決意してから安東流に出会うまでの数年間、ひとりで片付けようと様々な方法を試み、たまに祖父から大島渚ばりに怒られる、という繰り返しでした。

大島渚( おおしま なぎさ：1932～2013 )は、素晴らしい映画監督でありながら、撮影現場やテレビで激怒する場面を、繰り返し放送されていた人です。

特に友人の野坂昭如氏 ( のさか あきゆき：代表作「ほたるの墓」)と公衆の面前で、殴り合いのけんかをしたときは、ワイドショーでそれが何度も取り沙汰され、世間を賑わせました。

祖父から怒られるのは、お片付けに何らかの問題があるのではありません。

祖父はわたしを可愛がってくれていましたが、祖父の面倒な性格上、それが行動としては逆行して激怒することがあり、様々な場面で足を引っ張っていました。

話をもとに戻します。

紆余曲折ありましたが、安東流のお片付けを始めてから一番変わったのは、母が協力者となってくれたことです。

家中あっちもこっちも「ここはそのままでいい」と言っていた母が、おうち丸ごとの意味を理解してくれて「この程度でいい」になった時から、潮目が変わりました。

「このままでいい」(お片付け度ゼロ％) から「この程度でいい」(お片付け度70％)へ。

途中あきらめかけた時もありましたが、育成セミナーを受講できることになって、本当に嬉しかったのです。

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育成セミナーは前半2日、後半２日の合計４日間で、前半から1週間ほどのちに後半の受講日がやってきます。

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貴重な前半２日間の日程を終え、いったん帰宅しました。

そして協力者となった母に、つぎに東京へ行く日までに、書類整理を完成させて写真に撮り、それを安東先生に直接見てもらいたい、と新たな協力を依頼。

その頃、書類はほぼ一か所に集まり、あと一歩のところまで来ていたのですが、母が、わりと頑固に「この程度でいい」(お片付け度70％)と言って完成には至っていませんでした。

家族で唯一の協力者といえども、思考の癖は健在です。

よく最後の詰めのところで、わたしと母のあいだに摩擦が生じます。

しかし子の訴えに、母も「そういうことなら」(お片付け度95％)と了承してくれました。

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書類整理 完成

次の日、いそいそとホームセンターへ行って、書類整理に必要なモノを購入。

母と『書類整理ハンドブック』を開いて作業をしました。

つぎの東京行きの日までに余裕をもって終えることができ、写真に撮影。

そして再び東京へ。

後半の育成セミナーを受講しながら、いつ安東先生に見て頂こうかと考えていましたが、すこしの休憩時間にも、先生のところには、待ってましたとばかりに次からつぎへと連絡がはいり、スキがありません。

日が落ちてから、パソコンでお仕事をする安東先生に、強引さを感じながらも写真を見て頂きました。

安東先生はひととおり目を通してくださって、その場にいた同期生の方に「皆さんも見て。まっすぐ揃ってる。」と仰いました。ほっとしました。

母は書類整理がもっと大変な作業になると、強く思い込んでいたため、二の足を踏んでいたようです。

確かに、もし『書類整理ハンドブック』がなかったとしたら、大変でした。

この時はファイルの背表紙に、100均の白いシールに手書きで書いたラベルを貼り付けていました。

しかしここまで来たら、背表紙も印刷の文字できれいに揃えたいと思うように。

わたしは「美しい暮らしの空間アドバイザーに合格できたら、カッコイイ《ラベルプリンター》を買おうと思う」と母に話しました。

母は「この程度でいい」と言いました。

家族で唯一の協力者。

さいごまで読んで頂いてありがとうございます。

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